Macでファイルを探したい時に便利な「Spotlight検索」。しかし、ファイル名を入力しているはずなのに、なぜか検索候補に全く表示されなくて困っていませんか?
この記事を読めば、その問題を解決する方法がわかります。いくつかの簡単な手順を試すだけで、Spotlight検索が快適に使える状態に戻る可能性が高いです。
主な原因は、Spotlightがファイルを探すために利用する「インデックス(索引)」というデータが破損しているか、検索の設定に問題がある可能性が高いです。順番に解決策を見ていきましょう。
原因1:Spotlightの検索対象から除外されている
Spotlightは、検索する情報の種類をカスタマイズできます。意図せず特定のカテゴリ(「書類」や「フォルダ」など)のチェックを外してしまっていると、その種類のファイルは検索結果に表示されません。
原因の解説
システム設定で特定のカテゴリが検索対象から外れていると、Spotlightはそのカテゴリに属するファイルを検索しなくなります。まずは設定を確認し、すべてのファイル種類が検索対象になっているか確かめましょう。
具体的な解決手順
- Appleメニューから「システム設定」を開きます。
- サイドバーで「SiriとSpotlight」をクリックします。
- 「検索結果」のリストが表示されるので、検索したいカテゴリ(特に「書類」や「フォルダ」)にチェックが入っているか確認します。 チェックが外れていたら、チェックを入れましょう。
原因2:Spotlightのインデックスが破損している
Spotlightは、Mac内のファイル情報をまとめた「インデックス」というデータベースを元に高速な検索を実現しています。 このインデックスが何らかの理由で破損すると、ファイルが正しく検索できなくなります。
原因の解説
インデックスは、いわば本の後ろについている索引のようなものです。 この索引データが古くなったり壊れたりすると、正しいページ(ファイルの場所)を見つけられなくなってしまいます。このインデックスを新しく作り直すことで、問題が解決することがよくあります。
具体的な解決手順(インデックスの再作成)
インデックスを再作成するには、一度検索対象から除外し、再び追加するという少し変わった操作を行います。
- Appleメニューから「システム設定」を開き、サイドバーで「SiriとSpotlight」をクリックします。
- 一番下にある「Spotlightのプライバシー」ボタンをクリックします。
- Finderウィンドウが開き、「Spotlightの検索から除外する場所」というリストが表示されます。ここに、お使いのMacのハードディスク(通常は「Macintosh HD」)をドラッグ&ドロップで追加します。
- 確認画面が表示されたら「OK」をクリックします。
- リストに追加したハードディスクを選択し、今度は「-(マイナス)」ボタンをクリックしてリストから削除します。
- 「完了」ボタンをクリックして設定を閉じます。
この操作を行うと、バックグラウンドでインデックスの再作成が自動的に始まります。 Mac内のデータ量によっては数時間かかることもありますが、作業中もMacを使い続けることができます。
それでも解決しない場合に試すこと
上記の基本的な方法で解決しない場合は、以下の少し発展的な対策を試してみてください。
- Macを再起動する: 最もシンプルですが、一時的な不具合を解消する効果的な方法です。 まずはMacを再起動して、問題が解決するか確認してみましょう。
- セーフモードで起動する: Macを最小限のシステム構成で起動する方法です。 これで問題が起きなければ、インストールしている他のアプリなどが影響している可能性が考えられます。
- macOSをアップデートする: 現在のmacOSに不具合が含まれている可能性も考えられます。 システム設定から最新のmacOSへのアップデートがないか確認してみましょう。
まとめ
Spotlight検索でファイル候補が出ない問題は、多くの場合は設定の見直しやインデックスの再作成で解決できます。最後に、今回のポイントを3つにまとめます。
- 検索設定の確認: まずは「システム設定」で、検索したいファイルの種類が対象になっているか確認しましょう。
- インデックスの再作成: 最も効果的な解決策の一つが、Spotlightのインデックスを作り直すことです。
- 再起動やアップデート: 基本的な対策でダメな場合は、Macの再起動やOSのアップデートも試す価値があります。
この記事が、あなたのMacライフをより快適にする一助となれば幸いです。

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