【解決】Windows 11でデスクトップを右クリックしてもメニューが出ない！原因と対処法を徹底解説

Windows 11のデスクトップで右クリックをしても、いつも表示されるはずのメニューが出なくて困っていませんか？アイコンの整列やディスプレイ設定の変更ができず、不便に感じている方も多いでしょう。

この記事を読めば、その問題を解決する方法がわかります。主な原因は、システムの一時的な不具合か、インストールしているアプリの影響である可能性が高いです。

これから紹介する対処法を順番に試して、快適なパソコン操作を取り戻しましょう。

原因1：システムの一時的な不具合

パソコンは長時間使用していると、目に見えない小さなエラーが蓄積し、一時的に動作が不安定になることがあります。右クリックメニューが出ないといった問題も、このような一時的な不具合が原因であることが少なくありません。

具体的な解決手順

まずは、最も簡単で基本的な対処法から試してみましょう。

エクスプローラーを再起動する
デスクトップやファイル管理を担っている「エクスプローラー」を再起動することで、問題が解消される場合があります。
- タスクバーを右クリックし、「タスクマネージャー」を選択します。（ショートカットキー Ctrl + Shift + Esc でも起動できます）
- 「プロセス」タブの中から「エクスプローラー」を探します。
- 「エクスプローラー」を右クリックし、「再起動」を選択します。
パソコンを再起動する
エクスプローラーの再起動で解決しない場合は、パソコン自体を再起動してみましょう。一時的な不具合の多くは、再起動によってリフレッシュされ、解消されます。

原因2：グラフィックドライバーの不具合

画面の表示に関するプログラムである「グラフィックドライバー」に問題が生じていると、右クリックメニューの表示に影響が出ることがあります。ドライバーが古くなっていたり、破損していたりしないか確認しましょう。

具体的な解決手順

デバイスマネージャーからグラフィックドライバーを更新することで、問題を解決できる可能性があります。

「スタート」ボタンを右クリックし、メニューから「デバイスマネージャー」を選択します。
「ディスプレイアダプター」の項目をダブルクリックして開きます。
表示されたグラフィックデバイス（例: NVIDIA GeForce, Intel HD Graphicsなど）を右クリックし、「ドライバーの更新」を選択します。
「ドライバーを自動的に検索」を選択し、画面の指示に従って更新を進めます。

原因3：インストールされたソフトウェアの競合

特定のアプリケーションをインストールした後に問題が発生した場合、そのアプリが右クリックメニューの動作を妨げている可能性があります。特に、右クリックメニューに独自の項目を追加するタイプのソフトウェアは、競合の原因となりやすいです。

具体的な解決手順

「クリーンブート」という機能を使って、問題の原因となっているアプリを特定することができます。クリーンブートは、Microsoftのサービス以外の不要なプログラムを一時的に無効にしてパソコンを起動する方法です。

Windows キー + R キーを押して「ファイル名を指定して実行」を開きます。
「msconfig」と入力して「OK」をクリックします。
「システム構成」ウィンドウが開いたら、「サービス」タブを選択します。
「Microsoftのサービスをすべて隠す」にチェックを入れ、「すべて無効」をクリックします。
次に「スタートアップ」タブを開き、「タスクマネージャーを開く」をクリックします。
スタートアップアプリの一覧で、状態が「有効」になっているものを一つずつ選択し、「無効化」をクリックします。
タスクマネージャーを閉じ、システム構成ウィンドウで「OK」をクリックしてパソコンを再起動します。

この状態で右クリックメニューが正常に表示されれば、無効化したサービスやアプリのいずれかが原因です。原因を特定するには、無効化した項目を少しずつ有効に戻しながら再起動を繰り返し、どの項目を有効にすると問題が再発するかを確認します。

原因4：システムファイルの破損

Windowsの動作に不可欠な「システムファイル」が何らかの原因で破損していると、さまざまな不具合を引き起こすことがあります。右クリックメニューが表示されないのも、その症状の一つである可能性があります。

具体的な解決手順

システムファイルチェッカーというツールを使って、破損したファイルをスキャンし、修復することができます。

「スタート」ボタンを右クリックし、「ターミナル（管理者）」または「コマンドプロンプト（管理者）」を選択します。
「ユーザーアカウント制御」が表示されたら、「はい」をクリックします。
黒い画面が表示されたら、sfc /scannow と入力して Enter キーを押します。
スキャンと修復が自動的に開始されるので、処理が100%完了するまで待ちます。
完了後、パソコンを再起動して問題が解決したか確認してください。

それでも解決しない場合に試すこと

上記の基本的な対策で問題が解決しない場合は、以下の少し発展的な方法を試してみてください。

新しいユーザーアカウントを作成する
現在使用しているユーザーアカウントの情報（プロファイル）に問題がある可能性も考えられます。新しいローカルアカウントを作成し、そちらでログインして右クリックが正常に動作するか確認してみてください。
システムの復元を実行する
「システムの復元」機能を使えば、問題が発生する前の正常な状態にパソコンを戻すことができます。この操作は、インストールしたアプリや設定などを過去の状態に戻しますが、個人のファイル（ドキュメント、写真など）には影響ありません。ただし、復元ポイントが作成されている必要があります。

まとめ

最後に、この記事の要点をまとめます。

まずは再起動を試す: デスクトップを管理する「エクスプローラー」の再起動や、パソコン自体の再起動で、一時的な不具合が解消することがあります。
ドライバーやアプリを確認する: グラフィックドライバーの更新や、競合する可能性のあるソフトウェアをクリーンブートで特定し、対処します。
システムを修復する: システムファイルチェッカーでOSの重要なファイルを修復したり、システムの復元で問題発生前の状態に戻したりすることも有効です。

この記事を参考に、あなたのパソコンが快適な状態に戻ることを願っています。