Windows 11のアップデート後、便利な画面録画機能が追加された「Snipping Tool」。しかし、「いざ使おうとしたら録画ボタン(ビデオカメラのアイコン)が見つからない…」と困っていませんか?
ご安心ください。この記事では、Snipping Toolに録画ボタンが表示されない主な原因と、初心者の方でも簡単に試せる具体的な解決策を手順に沿って詳しく解説します。
主な原因は、アプリのバージョンが古いか、OS(Windows)が最新の状態でない可能性が高いです。一つずつ確認していきましょう。
原因1:Snipping Toolのバージョンが古い
録画機能は、比較的新しいバージョンのSnipping Toolで追加された機能です。お使いのアプリのバージョンが古いと、録画ボタン自体が存在しないため表示されません。まずは、アプリを最新の状態にしてみましょう。
原因の解説
Snipping Toolの録画機能は、後から追加された機能です。そのため、アプリが古いバージョンのままだと、スクリーンショット機能しか利用できず、録画ボタンが表示されません。
具体的な解決手順
- Microsoft Storeを開く: スタートメニューから「Microsoft Store」を検索して開きます。
- ライブラリを開く: 画面左下にある「ライブラリ」をクリックします。
- 更新プログラムを取得する: 右上にある「更新プログラムを取得する」ボタンをクリックします。
- Snipping Toolを更新する: 一覧に「Snipping Tool」または「切り取り & スケッチ」が表示されたら、更新ボタンをクリックして最新バージョンをインストールします。更新が完了したら、再度Snipping Toolを起動して録画ボタンが表示されるか確認してください。
原因2:Windows 11が最新バージョンではない
Snipping Toolの録画機能は、Windows 11の特定のバージョン以降で利用可能になります。OS自体が古いと、アプリを最新にしても機能が有効にならない場合があります。
原因の解説
新しい機能は、Windows Updateを通じて提供されることがよくあります。Snipping Toolの録画機能も、Windows 11のバージョン「22H2」以降のアップデートで追加されたものです。
具体的な解決手順
- 設定を開く:
Windowsキー +Iキーを同時に押して、「設定」画面を開きます。 - Windows Updateを開く: 左側のメニューから「Windows Update」を選択します。
- 更新プログラムをチェック: 「更新プログラムのチェック」ボタンをクリックします。
- アップデートをインストール: 利用可能な更新プログラムがあれば、すべてダウンロードしてインストールします。PCの再起動が必要になる場合もあります。完了後、録画ボタンが表示されるか確認しましょう。
原因3:グラフィックドライバーに問題がある
グラフィックドライバーは、画面の表示や録画処理に欠かせないソフトウェアです。このドライバーが古い、または不具合を抱えていると、Snipping Toolの録画機能が正しく動作しないことがあります。
原因の解説
画面のキャプチャや録画は、パソコンのグラフィック性能に依存します。グラフィックドライバーが正常に機能していないと、録画のような負荷のかかる処理がうまくいかないことがあります。
具体的な解決手順
- 設定を開く:
Windowsキー +Iキーを同時に押して、「設定」画面を開きます。 - オプションの更新プログラムを確認: 「Windows Update」→「詳細オプション」→「オプションの更新プログラム」の順に進みます。
- ドライバーを更新: 「ドライバーの更新プログラム」の項目に、お使いのグラフィックボードのドライバーが表示されていれば、チェックを入れてダウンロードとインストールを実行します。
原因4:アプリに一時的な不具合が発生している
Snipping Toolアプリ自体に、一時的なエラーや不具合が発生している可能性も考えられます。その場合は、アプリの「修復」や「リセット」を試すことで改善することがあります。
原因の解説
長期間の使用や予期せぬエラーにより、アプリの動作が不安定になることがあります。「修復」はアプリのデータを保持したまま不具合を修正し、「リセット」はアプリを初期状態に戻して問題を解決しようとします。
具体的な解決手順
- 設定を開く:
Windowsキー +Iキーを同時に押して、「設定」画面を開きます。 - アプリの詳細オプションを開く: 「アプリ」→「インストールされているアプリ」の順に進みます。
- Snipping Toolを探す: アプリの一覧から「Snipping Tool」を見つけ、右側の「…」をクリックし、「詳細オプション」を選択します。
- 修復またはリセットを実行: まずは「修復」を試してみてください。これで解決しない場合は、「リセット」を実行します。(リセットを行うとアプリ内の設定が初期化される場合があります)。
それでも解決しない場合に試すこと
上記の基本的な対策を試しても録画ボタンが表示されない場合は、以下の方法を試してみてください。
- システムファイルチェッカーを実行する: Windowsのシステムファイルが破損している可能性をチェックし、修復するコマンドです。管理者としてコマンドプロンプトを開き、「
sfc /scannow」と入力して実行します。 - Snipping Toolを再インストールする: 一度Snipping Toolをアンインストールし、Microsoft Storeから再度インストールすることで、問題が解決することがあります。
- 代替ソフト「Xbox Game Bar」を利用する: Windows 11には、標準で「Xbox Game Bar」という別の録画機能も搭載されています。
Windowsキー +Gキーを同時に押すことで起動でき、すぐに画面録画を開始できます。
まとめ
最後に、この記事の要点を3つにまとめます。
- Snipping Toolの録画ボタンが出ない主な原因は、アプリ本体かWindowsのバージョンが古いことです。
- まずはMicrosoft Storeでアプリを、設定のWindows UpdateでOSを最新の状態にしてみましょう。
- それでも解決しない場合は、アプリの修復やリセット、代替案としてXbox Game Barを試すのが有効です。
この記事が、あなたの問題解決の助けとなれば幸いです。

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